錠剤タイプや軟膏タイプなど様々なタイプがあり、皮膚炎からアレルギー性の疾患、リウマチ、視神経炎、感染症まで幅広く使用されるステロイド薬「プレドニゾロン」ですが、人以外にも使用することはできるのでしょうか?

【プレドニゾロンは猫にも有効?】
動物病院で薬を処方してもらった経験がある方はご存知かもしれませんが、猫や犬といった動物にも「プレドニゾロン」は処方されます。特にアトピー性皮膚炎など皮膚病を患った際に使用される事が多く、有効性と即効性も高いので必要であるならばきちんと使用した方が良いでしょう。

プレドニゾロンは猫や犬の病気そのものを治療する薬ではありません。人の使用目的と同じように、症状を和らげる・抑制するために使用します。

処方されているのに「ステロイドは動物に危険!」と独断で使用を止めてしまうと大切な猫ちゃんが苦しんでしまう事もあるので獣医師さんの指示にはきちんと従ってください。







猫向けのプレドニゾロンは注射による服用が多い

猫は人よりもたくさんの体毛に覆われており、患部を舐める可能性もあるので、軟膏やクリームタイプのプレドニゾロンよりも注射による服用が多いです。

大切な家族の一員に注射するので「痛そう」「可哀想」と思ってしまう方も多いですが、プレドニゾロンなどのステロイドと一緒に治療するのは非常に効果が高いと言われています。確実な効果のない軟膏やクリームタイプのプレドニゾロンを長期間使用するよりも、注射で確実に服用させた方がかかる負担も少なくなりますよ。

動物でもプレドニゾロンの副作用って出るの?

猫や犬でもプレドニゾロンの副作用は出る可能性があります。ですが、人よりも副作用の影響を受けることは少ないと言われています。
ただし、大型犬のように人に近い体重のある動物は副作用が出やすいので注意。

動物に出る副作用は・・・食欲が増える、嘔吐することがある、下痢になることがある、いつも以上に水を飲む、傷口が可能する場合がある、おしっこが
よく出る、など。滅多にありませんが、症状が重くなるとアジソン病、糖尿病を患う可能性があります。

人でも動物でも処方されたプレドニゾロン(ステロイド薬)の量を勝手に増やしたり、減らしたり、使用を中止するのは非常に危険です。用量・用法を守って、安全に使用しましょう。

動物だと分かりにくいかもしれませんが副作用が出たと感じたら、すぐにかかりつけの動物病院を受診してください。