ステロイド薬は様々な方法で使用されますが、「ステロイド注射」は安全なのでしょうか?メリットやデメリットを調べてみました。

ステロイド注射のメリット&デメリット

ステロイド注射をすると内服薬や外用薬と違い、体内に直接ステロイド成分が入っていきます。当然飲む必要も塗る必要も無いので手間はありませんが、必ず病院でうってもらわなければなりません。

ステロイド注射のメリット

ステロイド注射の最大のメリットは「即効性が高い」という点です。体内に直接ステロイド成分を注入するので、素早くかつ効率的に作用します。ただし、効果の持続は内服薬や外用薬と一緒で長くは続きません。また、注射の種類によっては1回の注射で症状が大きく改善する場合もあるので、繰り返し使用しなくても良いというメリットもあります。

ステロイド注射をする場合は医師の指示にきちんと従ってください。注射するだけなので、錠剤が苦手な方にも向いています。















ステロイド注射のデメリット

ステロイド注射の最大のデメリットは「副作用が出る可能性がある」という点です。素早く作用して、繰り返し使用しなくても良い場合のあるステロイド注射ですが、副作用がまったくでない訳ではありません。体質によっては強く作用する事が副作用の可能性を高めてしまう事もあるのです。

ステロイドの副作用には高血圧・骨粗しょう症・ムーンフェイス・胃潰瘍・易感染性・筋力低下・白内障・緑内障などがありますが、適量を正しく使っていれば重い症状が出ることはほとんどありません。食欲増進や下痢、頭痛といった症状も出る事があります。

また、注射ですので当然「痛み」もあります。チクっとした注射の痛みが苦手な方には不向きです。

ステロイド「点滴」もある!

病気や症状によってはステロイド「点滴」をする場合もあります。ステロイド注射は知っているけど、ステロイド点滴は知らなかったという方も多いですよね。ステロイド点滴は主にアナフィキラシーショックや喘息、急性のGVHD、副腎不全や大きな手術後の痛み止めに投与される事が多いです。使用される種類はプレドニゾロン、デキサメサゾン、メチルプレドニゾロンなど。

プレドニゾロンやメチルプレドニゾロンよりもデキサメサゾンの方がステロイド作用が長く続きます。プレドニゾロンは作用があまり長続きしませんが、使いやすいというメリットがあります。

ステロイドには色々な投与方法があるんですね。ステロイド注射に興味がある方は病院の先生に詳しく聞いてみてましょう。