薬を使ったり、飲んだりすると必ず気になるのが「副作用」。弱めのステロイド薬と言われている「プレドニゾロン」ですが、体質や使用状況によっては副作用の影響を強く受ける場合もあります。効能・効果だけに注目せず、副作用についてもきちんと知っておくと安心ですよ。

プレドニゾロンの副作用について

プレドニゾロンの副作用は症状が軽いものから重いものまで多岐に渡ります。症状の重い副作用は滅多にでませんが、知っておくことで事前に対策をすることが可能となります。

プレドニゾロンのようなステロイド系は少量であれば長期間使用・服用しても副作用が出る事は少ないですが、量が多くなると長期間使用で副作用の出る可能性がグンと高まります。初期に現れる小さな症状も見逃さないようにしましょう。

現れやすい症状

プレドニゾロンの使用初期に現れやすい副作用は「消化不良」や「下痢」などです。

お腹を下したと勘違いする方も多いですが、プレドニゾロンの副作用の中でも現れやすい症状なので長く続くようであれば気をつける必要があります。

また、吐き気やイライラ、食欲増進・食欲減退、むくみ、体重増加、肌荒れ、口の渇き、視力低下、頻尿、不眠などの副作用も比較的出やすいです。

女性の場合は生理不順になる場合もあり、体のリズムが乱れる事もあるので注意が必要。

脂肪が体内に沈着しやすくなるという副作用もあるので、肥満傾向の方は食欲増進やイライラなどで一気に体重を増やさないようにしましょう。






滅多に現れない重い症状

骨粗しょう症、うつ病、緑内障、白内障、糖尿病、血栓症、副腎不全、感染症、胃腸からの出血など。どれもいきなり現れる症状では無いので、軽い症状が出た時や初期段階の変化をきちんと観察しましょう。

骨粗しょう症の場合は腰や背中の軽い痛みなどから、緑内障や白内障の場合は視力低下・吐き気などから徐々に進行していきます。

また、脂肪が体内に異常沈着してしまう事によって起こる「ムーンフェイス」もプレドニゾロンの副作用の特徴です。お月様のように顔が丸くなったり、お腹周りが出っ張るようになりますが、一時的なものなので使用を中止したり、少し体重を落とすだけで元に戻ることができます。

プレドニゾロンを使用して上記の症状が現れた場合はすぐに使用を中止し、医師の指示に従うようにしましょう。長期的に使用する場合は定期的な検査を受ける必要もあるので、忘れずに受けるようにしましょう。