ステロイドには、抗炎症作用という湿疹・皮膚炎の炎症を抑える力があります。その力のランク付けが最も強いから弱いまでの5段階あり、キンダベート軟膏はその下から2番目であるおだやかな(中程度)であることを踏まえ、副作用について知ることにしましょう。

まず、キンダベート軟膏は塗り薬ですから、全身に影響することはありません。人によっては塗ったことにより接触皮膚炎(かぶれ)を起こすこともありますが、1~2週間程度の使用ならほぼ副作用は無いそうです。













副作用についてのポイントは、長期間の使用と使用する量です。

キンダベート軟膏の効き目がおだやかとはいえ、ステロイド外用薬であることに違いはありません。ステロイドには長期間続けることによって、ある特有の皮膚症状がでてくるといいます。

その症状としては、

・かゆみや刺激感(ピリピリ、ヒリヒリするなど)

・毛のう炎(毛穴で起こるニキビやおできのようなもの)

・ステロイドざ瘡(そう) (塗布した局所が細菌や・真菌に感染し、炎症のないニキビのような症状が出る)

・うぶ毛が濃くなる

などがあります。

これらの副作用のきっかけは、免疫システムを制御するステロイドの作用が裏目に出ることにあります。細菌やウイルスなどに感染しやすくなるのが理由の1つです。元の治療から更に悪化する可能性が出てくるというわけですね。

この他に多くみられるのが、皮膚萎縮と言われる症状です。

これは、静脈が透けて見えるほど皮膚が白く薄くなり、ピンと張ったようにてかてか光って見える、シワっぽくなる、へこんだように見えるなどします。

代謝の衰えた高齢者や顔、首などの皮膚の薄い部分に起こりやすいそうです。

長期間使用することは、その局所にそれだけの量を塗り与えることに繋がり、少しの量を守っていても長期間塗り続けることで皮膚萎縮を引き起こす原因となってしまうのでしょう。

さらに厄介なのは、長期間の使用から急に使用を中止することで起こるリバウンドです。ステロイドによって制御されていた症状が、段階を踏まずに急に止めることで爆発的な悪化を引き起こす可能性があるという事です。

ごくまれなケースとして、長期間、広範囲の使用による副作用に次のようなものがあります。
大人の場合、骨粗しょう症、糖尿病、高血圧、後嚢白内障の誘発もしくは悪化など。

子どもや赤ちゃんでは、成長障害、感染症、クッシング症候群など。

これらは一般的な湿疹や皮膚炎での使用では、ほとんどありえません。全身における皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)の治療の場合は例外です。

ステロイドはこうした副作用があるのと、誤った情報などで警戒されてしまうのかもしれませんね。