フルメタ軟膏は、塩野義製薬株式会社が販売している副腎皮質ステロイド外用薬です。強い抗炎作用をもち、炎症を引き起こす皮膚疾患に高い効果が見られます。

ステロイド外用薬剤は、強さによって1群から5群までの5段階に分類されており、フルメタ軟膏は、そのうちの第2群「very strong」に属しています。ここでは、症状の重さによって処方されるフルメタ軟膏の詳細についてご紹介します。

フルメタ軟膏の基本情報

フルメタローション

フルメタ軟膏の主成分は、モメタゾンフランカルボン酸エステル(水和物)です。添加物には、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、リン酸、アスコルビン酸、グリセリン脂肪酸エステル、流動パラフィン、白色ワセリンが使われています。医師の診察によって処方される処方薬です。 モメタゾンフランカルボン酸エステルは、フルメタ軟膏1g中に1mg含まれており、局所抗炎症作用に効果が高い成分とされています。軟膏の他にも、クリームやローションなどがあります。

フルメタ軟膏を使用する際の注意

フルメタ軟膏は、医師の処方に従って、1日数回に分けて患部に湿布します。使用にあたっては、指先を清潔にしておくことも大切です。指にのせた適量の軟膏を、力を入れず薄く患部に湿布するようにしましょう。症状の改善が見られたら、段階的に減量していきます。ただし、自己判断せずに、必ず医師の診断を仰ぐことが必要となります。長期にわたり使用している場合は特に注意が必要です。急にやめると、反発症状を引き起こす場合があるからです。 また、目の周りに湿布する際には、直接目に入らないように細心の注意を払いましょう。

万が一大量に入ってしまった場合には、緑内障などの重篤な症状を引き起こす恐れが懸念されます。さらには、ひげそり後や化粧下地としての使用も避けてください。妊娠中や授乳中の場合も、フルメタ軟膏の大量の湿布は避けるべきとされています。

フルメタ軟膏の副作用は、飲み薬と異なり、あまり過敏になる必要はないといわれています。ただし、長期にわたって使用する際には、ステロイド特有の副作用による皮膚症状が起こる場合も。皮膚委縮や酒さ様皮膚炎などが見られますが、治療が終わると徐々に改善していくそうです。











フルメタ軟膏を使用できない人

医師の処方

フルメタ軟膏は、細菌や真菌、スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症や疥癬,けじらみ等などの動物性皮膚疾患を持つ人には使用することができません。フルメタ軟膏の使用により、これらの皮膚疾患を増幅させる可能性があるからです。

また、モメタゾンフランカルボン酸エステルを含む成分に対して過敏症を発症した経歴のある人も使用できません。さらには、湿疹性外耳道炎を患っている場合は、治癒を遅延させる恐れがあるそうです。同じ皮膚疾患のなかでも、重度のやけどや凍傷、切り傷などにも、フルメタ軟膏を使用することはできません。いずれの場合も、医師の診断を受け、正しい処方を受けることが重要といえますね。


フルメタ軟膏は、皮膚疾患に対して劇的な効果を見せる外用薬です。ただし、あくまでも対症療法ですので根本的な疾患の治療とはならないとのこと。また、体内に吸収されやすい特徴をもつことから、皮膚の薄い顔や首、陰部などへの湿布には注意が必要とされています。特に、デリケートな皮膚をもつ赤ん坊や高齢の人への湿布には細心の注意を払いましょう。

大切なのは、医師の処方に従って正しい用法と容量を確実に守ることです。症状の改善が見られても自己判断せずに、必ず医師の診断を受けるようにしてくださいね。